ティーツリーオイル
ティーツリーオイルは、清潔感あふれる、さわやかな香りのアロマオイルです。強力な抗菌力をもち、オーストラリアでは昔から感染症や傷の治療に使われてきました。最近では花粉症に効果があるとして注目されています。
ティーツリーというのはオーストラリア原産の、ユーカリと同じフトモモ科に属する樹木です。樹高は5〜6メートルで、細長い葉っぱをもっています。
とても生命力の強い植物で、オイルをとるために幹ごと切り倒されても元気よく成長しつづけるほどです。
古くは、オーストラリアの先住民族アボリジニが、天然の治療薬として感染症や傷を治すのに使っていました。彼らが葉を煎じて飲んでいたとか、18世紀、大航海時代にキャプテンクック探検隊が発見したとき、お茶がわりに飲んだとか、ティーツリー(お茶の木)と呼ばれるようになったわけとしては、そういう話も伝わっています。
ティーツリーオイルは、ティーツリーの葉から抽出された精油です。
非常に強い殺菌力を持ち、さまざまな細菌性のトラブルに効果がありますが、健康な細胞組織にはダメージを与えません。
1920年代からは医学、薬学的な研究が進められ、
オーストラリアや欧米では「体にやさしい自然薬」として家庭に常備されたり、ティーツリーオイル配合のハウスケア製品が売られたりしているそうです。
ティーツリーオイルの効能としては、消毒・殺菌作用、抗菌、抗真菌(真菌:水虫やカンジタなどの原因菌)、抗ウイルス作用などをもっています。
また、免疫系にはたらきかけ、白血球を活性化して病気の回復をたすけます。
ショックで沈んだ心や、パニック状態になった気持ちをリフレッシュさせてくれる効果もあります。
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